社会問題

ジェンダー、ルッキズム、エイジズム 無意識の偏見が発信に出る危険性

公開日 2024年6月7日 最終更新日 2024年6月7日

ジェンダーやルッキズムでの炎上が話題になりますが、最近はエイジズムも入ってきました。

どれも無意識の偏見が生む差別です。

これらが日々の発信に出るとどんな危険があるのでしょうか。

ジェンダー、ルッキズム、エイジズム 無意識の偏見に注意

 

偏見は、人間の認知と社会的行動に深く根ざした現象です。人間の脳は、膨大な情報を効率的に処理するために、情報をカテゴリーに分けて整理します。このプロセスは有益な面もありますが、同時に無意識の偏見を生む原因ともなります。

この記事では、今の時代、ブログやSNS発信をする上で気を付けなくてはいけない偏見、ジェンダー、ルッキズム、エイジズムについて書いていきます。

 

ジェンダーの偏見

まずはジェンダーから。

私は数年前まで「女性の集客専門アドバイザー」を名乗っていました。「女性」に違和感を覚えるようになり、WEBマーケティングコンサルタントに肩書きを変えた経緯があります。

まさに肌で感じている問題なのです。

 

ジェンダーの定義と歴史

ジェンダーとは、生物学的な性別(男性・女性)に加えて、社会的および文化的に構築された性別の役割や期待を含む概念です。生物学的な性別は出生時に決定されますが、ジェンダーは個人が成長し、社会や文化の影響を受ける中で形成されます。ジェンダーの定義は時代や地域によって異なり、その解釈や役割も多様です。


歴史的に見て、ジェンダーの役割は非常に固定的で、社会の構造や価値観に深く根ざしていました。例えば、古代の社会では、男性は狩猟や戦闘などの外的活動を担当し、女性は家庭内の管理や子育てを主に担っていました。これらの役割分担は、社会の安定と生存に重要な役割を果たしていたため、長い間維持されてきました。


しかし、近代に入り、女性の権利向上運動やフェミニズムの発展とともに、ジェンダーの固定観念は次第に変化してきました。20世紀初頭の女性参政権運動や、1960年代から70年代の第二波フェミニズム運動により、女性の社会的地位は大きく向上しました。これにより、女性も教育や職業において男性と同等の機会を得ることができるようになり、ジェンダーの役割に対する見方も多様化しました。


さらに、21世紀に入ると、ジェンダーの多様性を尊重する動きが広まり、トランスジェンダーやノンバイナリーといったジェンダー・アイデンティティの存在が広く認識されるようになりました。これにより、ジェンダーの定義は一層広がり、個々人のアイデンティティや表現を尊重することが求められるようになりました。


このように、ジェンダーの定義と歴史は時代とともに進化し、現在も変化を続けています。ジェンダーに対する理解を深めることは、無意識の偏見を克服し、より公平な社会を築くために重要です。

 

日常生活に潜むジェンダーバイアスの例

これは皆さん日常生活で経験済みかと思います。

まず、家庭内の役割分担です。多くの家庭では、女性が家事や育児を主に担当し、男性が家計を支えるという伝統的な役割分担が今もなお続いています。これにより、女性はキャリアを諦めたり、パートタイムで働くことを余儀なくされることが多いです。男性もまた、育児や家庭の役割に積極的に関わることが難しいと感じることがあります。


次に、職場におけるジェンダーバイアスです。例えば、同じ業務を行っているにもかかわらず、男性と女性で給与に差があるケースがあります。また、リーダーシップポジションにおいて女性が少ないことも一例です。これは、女性がリーダーシップを発揮する機会が少ない、または無意識のうちに男性が優先されることが原因です。

女性が家事や育児に従事するのが当たり前のような表現で炎上に繋がった広告やCMがあります。

 

ジェンダーバイアスがもたらす社会的影響

ジェンダーバイアスは、社会全体に広範な影響を及ぼします。まず、経済的には、男女の賃金格差が存在し、女性が昇進しにくい環境が続いています。育児や介護の責任が女性に偏ることで、労働市場からの退出やパートタイム労働を余儀なくされ、経済成長の阻害要因となります。

政治の場でもジェンダーバイアスが影響を及ぼし、女性の政治参加が制限されることがあります。多くの国で政治家や指導者の多くが男性で占められ、女性の声が政策決定に十分反映されません。これにより、女性特有の問題やニーズが十分に考慮されないことがあります。

また、ジェンダーバイアスは社会的な固定観念を強化し、男女の役割分担を固定化します。これにより、個人の自由な自己実現が阻害され、社会全体の多様性と包摂性が損なわれます。

ジェンダーバイアスを解消するためには、教育や職場、政策のレベルで包括的な対策が必要です。個々人の意識改革と共に、制度的な変革を進めることで、より公平で持続可能な社会を実現することが求められます。

 

ルッキズムの危険性

続いてルッキズムについてです。

ルッキズムとは

ルッキズム(lookism)とは、外見に基づいて人々を評価し、差別することを指します。これは、外見の良し悪しが人間の価値や能力を決定するという考え方に基づいており、現代社会において広く浸透しています。ルッキズムは、個人の自尊心や自己イメージに重大な影響を与えるだけでなく、職場や教育、メディアなど多くの場面で深刻な影響を及ぼします。

テレビや映画、雑誌、SNSなどで取り上げられる人物の多くは、外見が美しいとされる基準を満たしています。これにより、一般の人々はその基準に合わない自分に対して劣等感を抱き、過度なダイエットや整形手術などを追求することがあります。このような行動は、身体的・精神的な健康に悪影響を及ぼす可能性があります。

ルッキズムは、外見に過度に重きを置くことで、人々の多様性や内面的価値を見失わせる危険性があります。これを是正するためには、外見以外の要素に対する評価を重視し、多様な美の基準を尊重する社会的意識の向上が必要です。

 

ルッキズムがもたらす個人と社会への影響

ルッキズムは、外見に対する過度のプレッシャーを生み出し、特に若者や女性に強く影響を与えます。多くの人々が「理想の美」を追求するために、過度なダイエットや美容整形、化粧品の過剰使用に走ることがあります。これにより、身体的・精神的な健康が損なわれるリスクが高まります。例えば、摂食障害や自己評価の低下、うつ病などの問題が増加する可能性があります。

ルッキズムは、社会全体において不平等と分断を引き起こします。外見に基づく評価が蔓延する社会では、美しいとされる人々が特権を享受し、そうでない人々が差別や排除を経験します。これにより、社会的格差が拡大し、多様性が損なわれます。

 

美しいは正義なのかって話です。

最近ではパリコレのモデルさんも、白人の整ったお顔の人たちから、人種や肌の色も様々で、いわゆる美形ではないモデルさんたちが増えていますよね。

 

エイジズムの問題

最後はエイジズムです。

エイジズムとは

エイジズム(ageism)は、年齢に基づく偏見や差別を指します。これは高齢者に対するものが一般的ですが、若年層に対する偏見も含まれます。エイジズムは、職場、医療、メディア、日常生活など、多くの場面で見られます。

若さが美しさや成功の象徴として描かれることが多く、高齢者はしばしば脇役やネガティブな役割として描かれます。このような表現が、年齢に対する固定観念を強化し、高齢者が社会での役割や価値を見失う原因となります。

また、若年層もメディアによって過度な若さの価値観を押し付けられ、自身の将来に対する不安を抱く可能性があります。

 

職場や日常生活におけるエイジズムの具体例

多くの企業では、高齢者が新しい技術を学ぶ能力に疑問を持ち、若年層を優先する傾向があります。これにより、高齢者は昇進や採用の機会を失い、不当に退職を迫られることがあります。一方で、若年層も「経験不足」や「未熟」と見なされ、意見が軽視されたり、責任ある仕事を任されなかったりすることがあります。

日常生活では、若者が高齢者に対して「時代遅れ」や「理解力が乏しい」といった偏見を持つことがあります。このような偏見は、高齢者の自己評価を低下させ、社会参加を妨げる要因となります。また、若者が「未熟」や「責任感がない」と見なされることで、社会的な機会を制限されることもあります。

 

無意識の偏見を克服する方法

無意識の偏見を克服するためには、個人の意識改革と具体的な行動が必要です。

まず、自分自身の偏見に気づくことが重要です。ジェンダー、ルッキズム、エイジズムに関する知識を深めることで、偏見に対する理解が深まります。

情報や意見を受け取る際に、批判的思考を持つことが重要です。メディアや社会から受ける情報を鵜呑みにせず、自分の偏見が影響していないかを常に問いかけましょう。これにより、偏見に基づかない公正な判断を下すことができます。

友人や同僚が偏見に基づく発言をした際には、その発言に対して疑問を投げかけ、対話を通じて意識を変える努力をします。これにより、周囲の偏見も徐々に減少していくことでしょう。

 

未来に向けた社会のあり方と読者へのメッセージ

この記事を通じて、無意識の偏見が私たちの日常生活や社会全体にどれほど深刻な影響を及ぼすかを理解していただけたと思います。無意識の偏見は誰もが持っているものであり、それを認識し、克服する努力を続けることが重要です。

これからの社会は、多様性を重視する社会に向っていかなくてはなりません。ジェンダー、ルッキズム、エイジズムといった無意識の偏見を克服するために、私たち一人一人の意識改革が必要となります。

未来の社会は、私たち一人ひとりの意識と行動にかかっています。すべての人が平等に尊重される社会を目指し、共に努力していくことだと思います。

日々のSNS発信やブログの内容で上記のような偏見や差別的な発言をすると、炎上に繋がったり、信頼を失う可能性もあります。気を付けてくださいね。

 

 

 

 

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増田恵美

WEBマーケティングセミナー、SNSマーケティングセミナー講師。 WEBマーケティングコンサルタントとして活動中。WEBを活用したデジタルマーケティング、検索に強いサイト作り、売り込まなくても喜んで買ってもらえる仕組み作りを得意としている。女性心理のツボを突く集客で好評をいただいております。

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