公開日 2025年4月27日 最終更新日 2025年4月27日
はじめに|SNS広告は投稿とは違う世界
普段のSNS投稿とSNS広告は、まったく別物だということをご存知でしょうか?
多くの方が「いつもの投稿と同じようなもの」と考えてしまい、なかなか成果に結びつかないことがあります。
SNS広告で成功するためには、「見た人の心を動かす」クリエイティブが必要です。
特に重要なのは、あなたの商品やサービスが「早そう・楽そう・簡単そう」に感じてもらえるような表現です。
人は誰しも、効果が早く出て、楽に取り組めて、簡単にできることに惹かれるものなのです。
また、「今までにない」「画期的」と感じてもらえる独自性も大切です。
お客様が「これは見たことない!」と思わず止まって見てしまうような広告が反応を集めます。
そうではない、普通の投稿のようではスルーされてしまうのです。
この記事では、初心者でも実践できるSNS広告のクリエイティブ作成方法を、具体例とともに詳しく解説していきます。
まずは基本を押さえて、少しずつ自分らしい広告を作っていきましょう。
SNS広告のクリエイティブとは?
まず、SNS広告の「クリエイティブ」とは何かを理解しましょう。
クリエイティブとは主に広告画像のことを指すこともありますが、広告を構成する要素のことで、具体的には
- 画像(静止画)、動画
- タイトル(キャッチコピー)
- 説明文(本文)
- CTA(見出し) です。
これらの要素が合わさって広告となります。
特に大切なのは、スマホ画面をスクロールしている人が「一瞬で理解できる」ビジュアルと言葉です。
SNS広告は「1秒の勝負」とも言われています。
最初の3秒で興味を引けなければ、ほとんどの人はあなたの広告をスルーしてしまいます。
だからこそ、一目で伝わるクリエイティブが必要なのです。
それでは、具体的に各要素の作り方を見ていきましょう。
広告用画像の作り方
広告用の画像は、広告で最初に目に入る部分です。
ここで重要なのは、プロのようなデザインよりも「画像に書かれている言葉」なのです。
意外かもしれませんが、美しいだけの画像よりも、適切な言葉が書かれているシンプルな画像の方が反応率が高いことが多いのです。
画像作成のポイントはいくつかあります。
まず、スマホで見やすい「大きな文字」を使うことです。
スマホの小さな画面で見る人がほとんどなので、文字は大きく、読みやすいフォントを選びましょう。
文字が小さすぎると、せっかくの言葉も伝わりません。
また、短い言葉で核心を突くことも大切です。
長い文章は避け、5〜7語程度の短いフレーズに絞りましょう。
例えば「毎日の投稿に悩む時間はもう終わり」のように、読者の心に刺さる短い言葉がベストです。
色使いは2〜3色に絞ることをおすすめします。
派手すぎる色使いや複雑なデザインは逆効果です。
背景色と文字色のコントラストをはっきりさせ、シンプルに仕上げましょう。
黒背景に白文字、青背景に黄色文字など、読みやすい組み合わせがおすすめです。
デザインが苦手な方は、Canva(キャンバ)などのデザインツールを活用しましょう。
テンプレートが豊富にあり、文字や色を変えるだけで見栄えの良い画像が作れます。
広告用画像作成の秘訣は、凝ったデザインよりも「伝わる言葉」を優先すること。
複雑なことは考えず、ターゲットの心に響く言葉を大きく配置することから始めてみましょう。
タイトル・キャッチコピーの作り方
タイトルやキャッチコピーは、クリック率を左右する最も重要な要素の一つです。
ターゲットコールとも呼ばれる部分となります。
ここで「私のことだ!」と思ってもらえないと、どんなに素晴らしい内容でも見てもらえません。
効果的なタイトル作成のポイントとして、まずターゲットの悩みに直接触れることが大切です。
「ダイエットがつらい…」「集客に悩んでいる…」など、ターゲットが日々感じている悩みを言語化しましょう。
自分の悩みが書かれていると、思わず「これは私のこと?」と注目してもらえます。
次に、「早そう・楽そう・簡単そう」を感じさせる言葉を入れることです。
例えば「たった5分のルーティンで」「誰でも簡単に」「面倒な作業なしで」といった言葉を入れることで、ハードルの低さをアピールしましょう。
数字を入れるのも効果的です。
「3つのポイント」「7日間で変わる」「10分で完了」など、具体的な数字があると見る気がおきます。
また、数字は視覚的にも目を引く効果があります。
質問形式を使うことも有効です。
「あなたもこんな悩みを抱えていませんか?」のような質問形式にすると、読者の共感を得やすくなります。
効果的なタイトル例:
「SNSマーケティングセミナー」(一般的で反応が薄い)より、
「投稿ネタに困らない!たった3つのコツで毎日ラクに集客する方法」(具体的で魅力的)
「ダイエット講座のご案内」(一般的で反応が薄い)より、
「食事制限なしで2週間で-3kg!忙しいママでもできた簡単習慣とは」(具体的で成果がイメージできる)
タイトルは何度も改良を重ねるものです。
最初から完璧なものを作る必要はありません。
まずは沢山アイデアを出し、その中から厳選した3パターン程度作ってテストし、データを見ながら改善していきましょう。
広告文章(説明文)の書き方
広告の説明文は、タイトルで興味を持った人がさらに詳しく知りたいと思ったときに読むものです。
ただし、SNS広告の特性上、「もっと読む」をタップしないと全文が表示されないため、長々と書かずに最初の2〜3行で核心を伝えることが重要です。
効果的な説明文の書き方として、まず最初の2行に最も伝えたいことを書きましょう。
「もっと読む」をタップしなくても伝わる範囲で、最も重要なメッセージを冒頭に持ってきます。
また、共感→解決策→行動喚起の流れを作ることが大切です。
まず読者の悩みに共感し(「毎日の投稿ネタ探しに疲れていませんか?」)、
次に解決策を提示(「この方法なら簡単に…」)、
最後に具体的な行動を促す(「ガイドブックを今すぐ登録を」)という流れが効果的です。
感情に訴える言葉を使うこともおすすめします。
「悩み」「解決」「喜び」など、感情を動かす言葉を意識的に使うことで、読者の心に響く説明文になります。
そして、具体的なベネフィットを伝えることも忘れないでください。
抽象的な言葉よりも、「1日15分の作業で」「月収が2倍になった」など、具体的な数字やイメージが湧く表現を使いましょう。
LP(ランディングページ)の考え方
広告をクリックした先のページ、いわゆるランディングページ(LP)も非常に重要です。
せっかく広告で興味を持ってもらっても、LPが分かりにくいと成約には結びつきません。
現在、SNS広告から誘導する場合は、長いセールスページよりも「ショートLP」が効果的です。
お悩み訴求から、どんなベネフィットが得られるのかで完結する、シンプルなページを目指しましょう。
情報を詰め込みすぎないことも大切です。
「とりあえず全部書いておこう」という発想は逆効果です。
長々と書くと、お腹いっぱいになってしまいます。
この段階では、興味を持った人が次のステップ(申し込み、登録など)に進むために必要な最小限の情報だけを伝えましょう。
一貫性を保つことも重要なポイントです。
広告で使ったキャッチコピーやデザインの雰囲気を、LPでも継続して使いましょう。
急に違う表現やデザインになると、ユーザーが「間違ったページに来てしまった」と感じてしまいます。
明確なCTA(行動喚起)ボタンを配置することも忘れないでください。
「今すぐダウンロードする」「無料登録する」など、次に取るべき行動が一目でわかるボタンを目立つ位置に置きましょう。
色は目立つ色(赤やオレンジなど)がおすすめです。
信頼性を高める要素も入れると良いでしょう。
簡単な実績紹介や受講生の声、プロフィールなど、あなたへの信頼を高める要素をコンパクトに入れましょう。
LPは「情報収集の場」ではなく「行動に移すための場」です。
必要最低限の情報で、次のステップに進んでもらうことを意識しましょう。
動画クリエイティブの重要性(最重要パート)
近年のSNS広告では、静止画よりも動画クリエイティブの方が圧倒的に高いパフォーマンスを示しています。
特に、縦型の「トークリール」形式の動画広告は非常に効果的です。
実際に私の広告では、静止画広告と比較して縦型動画広告は約20倍ものリスト獲得実績があります。
これはもはや無視できない差です。
動画であればなんでもいいわけではなく、効果的な動画クリエイティブは「本人が話している動画」が最も効果的だということを知っておきましょう。
意外かもしれませんが、あなた自身が話している動画が最も反応率が高いのです。
顔出しに抵抗がある方も多いと思いますが、「顔と声」があることで信頼感が大きく向上します。
人となりがわかるので、自分に合うお客様しかこなくなります。
「動画は苦手」「自分の顔を出してまでやりたくない」という気持ちは理解できますが、ビジネスの成果を考えると、縦型動画広告にチャレンジする価値は非常に大きいのです。
無駄な広告広告費を使いたくないなら、まずは簡単なものから始めて、徐々に改善していきましょう。
トークリール型の縦型動画広告の場合、冒頭3秒で興味を引くことも重要です。
冒頭の3秒で視聴者の注目を集められないと、そのまま素通りされてしまいます。
ターゲットが悩んでいること、多くの人が間違っていることなど、興味を引く一言から始めましょう。
短く、テンポよく話すことも心がけましょう。
理想的な長さは15秒と言われていますが、実際15秒では何も伝えられません。
私の縦型動画広告は、長くても30秒と言われているのに38秒になってしまいました。
ところがその38秒の広告が一番反応がいいのです。
長さよりも話している内容です。
要点を絞って、テンポよく話すことを心がけましょう。
ジェットカットは必ずして、音声をOFFにしても内容がわかるようにテロップも入れてください。
多くのユーザーは音声をオフにしたままスクロールしています。
また、個人的なストーリーを交えると共感を得やすくなります。
「私も以前は…でしたが、この方法を知ってから…になりました」というように、あなた自身や顧客の実体験を交えると共感を得やすくなります。
なお、Facebookのサイドバーやメッセンジャーなど、動画が表示されない広告枠もありますので、静止画広告も1パターンは作っておくことをおすすめします。
テストと改善の流れ
SNS広告のクリエイティブは、一度作って終わりではありません。
データを見ながら継続的に改善していくことが成功への近道です。
効果的なテストと改善のステップとしては、まず言葉を変えた3パターンでテストすることから始めるといいでしょう。
同じ画像やデザインで、タイトルや説明文の言葉だけを変えた3パターンの広告を同時に出してみましょう。
これによって、どのような言葉が反応を集めるかが分かります。
次に色やデザインを変えてテストしてみましょう。
言葉のテストで最も効果が高かったものを基に、今度は色や画像のデザインを変えた広告をテストします。
例えば、背景色を変える、人物写真を入れる、イラストに変えるなどの工夫をしてみましょう。
最後に動画vs静止画のテストをしてみることをおすすめします。静止画と動画、どちらが効果的かをテストしましょう。
多くの場合、動画の方が高いパフォーマンスを示しますが、業種や訴求内容によって異なることもあります。
大切なのは、データで判断することです。
「どれが正解か」は事前には分かりません。
誰かに聞かずに、広告を見た人に判断をしてもらうのです。
クリック率、コンバージョン率などのデータを見て判断します。
「自分が気に入ったデザイン」より「データで効果が出たもの」を優先しましょう。
テストと改善は地道な作業ですが、この積み重ねがSNS広告成功の鍵です。
最初から完璧なクリエイティブを作ろうとするのではなく、テストしながら少しずつ良くしていく姿勢が大切です。
まとめ
SNS広告のクリエイティブ作りは、テクニックだけでなく「量」と「テスト」が重要です。
最初から完璧なものを目指すのではなく、まずは作って試し、データを見ながら改善していくことが王道です。
この記事でお伝えした内容をまとめると、
- まずアイキャッチ画像は「大きな文字」と「心に刺さる言葉」を優先することが大切です。
- タイトルは「早そう・楽そう・簡単そう」に感じさせる工夫をすることで反応率が高まります。
- 説明文は「もっと見る」をタップしないで済むように短く響く言葉を書くと効果的です。
- LPはシンプルに、情報は必要最低限にすることで成約率が上がります。
- そして動画クリエイティブ(特に縦型動画)は今や必須と言えるでしょう。
- 何より大切なのは、テストと改善を繰り返すことです。
SNS広告は、最初から全てを完璧にする必要はありません。
まずは小さく始めて、データを見ながら少しずつ改善していくことが大切です。
「どこから始めればいいのか分からない」「具体的なアドバイスが欲しい」という方は、個別相談や講座もご用意しています。
あなたのビジネスに合ったSNS広告戦略を一緒に考えていきましょう。
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