公開日 2022年1月13日 最終更新日 2022年1月29日
「なぜアメブロで集客できなくなったのでしょうか」
最近よく聞かれるご質問です。
10年~8年くらい前がアメブロ全盛期だったように思います。5年前でもまだいけました。3年前くらいから新規参入者は厳しくなってきて、昨年は本当に厳しい状態になりました。
もう数年書いている方にも「書いても以前のようなアクセスがこなくなりました」とも言われます。
なぜなのでしょうか。アメブロで集客できなくなった5つの理由と、もうアメブロで集客はできないのかについて書きますね。
SNSにユーザーを奪われてアメブロが過疎化した
まず、アメブロの勢いがなくなった理由の一つ目ですが、SNSが主流になったことがあげられると思います。
アメブロはSNS的なブログです。FacebookやInstagramと違い、誰でも見ることができる大きなメリットがありつつ、フォロー、フォロワーという関係性があるので、商用利用不可の時代から商用利用をされてきました。
この5年くらいで、気軽にFacebookやTwitterなどのSNSを使い始める人が激増しました。
どこに行った、何を食べたなど、日常生活を投稿するのであれば、わざわざアメブロに書かなくてもSNSに投稿すれば事足ります。
見る側の立場になっても、わざわざアメブロを確認するより、SNSで流れてくる投稿を見る方が楽ですよね。
2020年にその流れが加速しました。あなたのフォロワーを確認すると更新が止まっている人が多くないですか?2020年4月頃から更新が止まってしまった人が多いように思います。
SNSはユーザー間のコミュニケーションですので、ユーザーが減ってくると、どうしても過疎化します。
住民が減ってしまった町みたいなものですね。町中を歩いている人が少ないのですから、立ち寄ってくれる人も減ってきます。
アメブロ内が自動ツールばかりになった
アメブロにはいいねやフォローを自動でしてくれるツールがあります。アメーバ〇〇という名前なので、公式なものと勘違いして使ってしまう人もいました(笑)
※利用規約違反です
SNSですので、フォローやいいねをしたり、コメントしたりすることで認知が広がるのがアメブロなのですが、フォローやいいねをするのは面倒臭いとツールを使う人が増えてきたのです。
同じ人に何度もフォローされたことはありませんか?
「私がフォローを返さなかったからでしょうか?」と聞かれたことがありますが違うでしょう。2度3度フォローをしてくるということは、フォロー後解除をしているということです。たぶんこちらがフォローを返したとしても、解除してはまたフォローをしてきます。
フォローしましたと通知は来る割にはフォロワー数が増えていないのでは?
これも同じ理由です。自動ツールを使ってフォローしては解除を繰り返しているので、通知はきたけど数日後にはいなくなっています。
実は私が2020年12月に作ったSNSの運用企画書に当時のアメブロフォロワー数の記載がありました。2021年12月に見たところ、フォロワーが増えているどころか減っていたのです。
毎日「あなたのアメブロがフォローされました」通知はきているのにです。
今のアメブロお仕事アカウントは2012年から運用しています。2018年頃から増加率は減少傾向にありましたが、減ったのは初めてです。
運用企画書の数字と現在の数字を見て、体感している過疎化と比例しているなと感じました。
いいねやフォローしてくるのが人ではない。人に読まれていないのですから、集客できるはずもありませんよね。
ツール利用者が増えれば増えるほど過疎化は加速するでしょう。
アメブロのプロダクトライフサイクル
プロダクトライフサイクルはご存知でしょうか。どんな商品でも導入期、成長期、成熟期、衰退期という流れをします。
衰退期が訪れる前に、新商品を開発するか、新市場を開拓するかをしなければ瀕死状態になります。衰退期に入ってから盛り返すのは難しいです。
稼ぐことはできても稼ぎ続けることが難しいのは、プロダクトライフサイクルがあるからなんですね。
乗り切り方のひとつとして、時代の流れを読んでプロダクトライフサイクルの山をいくつも作って行けば良いのですが。
サイバーエージェント自体は、Amebaで他のサービスを次々とリリースしています。AbemaTVは人気ですよね。
ただ、アメブロ単体で見ると、新規ユーザーを獲得する、既存ユーザーに利用し続けてもらうための施策が足りなかったように思います。
これは余談ですが、数日前からアメブロを下書き保存や公開をすると、noteそっくりなメッセージ画面が出るようになりました。
(そこじゃないんだけどな…)←心の声
アメブロがプロダクトライフサイクルの導入期、成長期、成熟期、衰退期のどこにいるかはもうお分かりですよね。
アメブロがSEOに弱くなった
アメブロ全盛期だったころ、ブログを使って発信をしている人は少数でした。なのでSEOの知識が少ない人でも、ブログタイトルに地名や職業を入れておけば検索結果の上位に行くことも可能だったのです。
5、6年前でも、「地名+●●サロン」「地名+●●教室」などで検索をすると、1ページ目にアメブロが3件入っていることもよくあることでした。
同じドメインは1ページに3つまでしか入れないから、どうすればいいのかなど攻略法まであったくらいです。
ところが3年くらい前でしょうか。同じ「地名+●●サロン」「地名+●●教室」で検索をしても、1ページ目からアメブロはいなくなっていました。
1ページ目にいたのにいなくなったことで、新規のお客様が減ってしまった方からのご相談が増えてきたのも3年くらい前からです。
アメブロでもニッチなキーワードなら上位にいけます。実際、私のアメブロにも検索からの流入がありますよ。何年も前に書いたニッチなキーワードの記事が検索上位にいるのです。
ただ、そのニッチなキーワードもいつまで持つかわかりません。
アフィリエイターさんの発信を見ていると「上位にアメブロがいるキーワードは狙い目」だそうです。これは何人ものアフィリエイターさんがブログやメルマガなどに書いています。
アメブロが上位にいるキーワードを見つけたら狙って書くといいよという意味ですが、その言葉の裏には「アメブロなら抜くの楽勝でしょう」が秘められていると思っています。
ブログというメディアの立ち位置が変わった
日常を記すためにブログというメディアを使っていた人たちがSNSに流れました。なのでブログはオワコンなどと言われるようになったのです。
「本当にブログはオワコンなのか」と聞かれたら「NO」と答えます。確かに日常を記す人は減ったかもしれませんがブログの立ち位置が変わっただけです。
何かに困ってWEB検索をした際、事業をしている人が書いているホームページ内のブログに着地することが多くないですか?
まとめサイトが上位にいることが多くはなりましたが、個人のホームページ内ブログもまだまだ健在です。
検索して着地するのはトップページだけではありません。むしろトップページよりブログ記事に着地することの方が多いのです。
ブログの立ち位置が変わったというのは、日常生活を記して誰かに読んでもらうためのものから、悩みを抱えた人がWEB検索した際に辿り着き、自社のサイトに辿り着いてもらうために書くものに変化したということです。
もうアメブロで集客できないのか
アメブロで集客できなかった5つの理由を書いてきました。あなたが知りたいのはもうアメブロで集客できないのかですよね。
これからアメブロに新規参入はお勧めしません。
もう何年も書いている方で、フォロワーやフォロワー以外の方が読んでくれている人はその限りではありません。読んでくださる方がいらっしゃるなら続けた方が良いと思いますよ。
ただ、5年前に毎日3000いいね付いていた公式ブロガーさんでも、今は600~700いいねしかついていないのが現実です。
今現在アメブロが読まれている方も、今後アメブロだけに頼っているのは非常に危険だと思っています。
発信の柱が1本や2本では安定はしません。どれが衰退期に入っても持ちこたえられるように、複数の柱を育てておいてくださいね。
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