公開日 2021年7月16日 最終更新日 2021年8月24日
「同じ仕事をしている人が多くて、何も差別化できていない気がする。もう1つ他の資格を取ったら差別化できるかな?」
ちょっと待って!もう1つ別な資格を取ったところで差別化はできません。お金を払えば取れる資格なら、ライバルも取れるからです。
ではどうやって差別化してポジションを取っていけばいいのでしょうか。この記事では集客のため独自のポジション取りをする方法をお伝えします。
その業界のトップになるのは無理だと思え
ビジネスを始める際、何となくブログを書き始めたり、SNSで発信を始めたりしてしまうものですが、「あなたから買わなければならない理由」を見つけ、根幹を整えることが大切です。
どんな業界でも、その業界内でトップのポジションを取るのは難しいです。
サッカーを始めても、日本代表選手になるのは厳しい道のりですよね。けど、頑張れば地元チームの選手になれるかもしれない。趣味のサッカーチームならレギュラーになって楽しくプレイできる可能性が高いですよね。
その業界でも、小さな部分のトップのポジションなら取れると思いませんか?トップになれそうな小さな部分を見つけていけばいいのです。
あなたの当たり前が独自のポジションになる
継続コンサルティングコースでは、様々なワークに取り組んでもらいます。
前半にやってもらうワークに、ライバルチェックやペルソナ設定、USPを見つけるワークなどがあります。頭から湯気を出して考えてもらい、それを叩き台に個別セッションで形にしていきます。
独自のポジションを見つけるのは簡単なことではなく、時には何度もやり直しをすることもあります。ビジネスの根幹となる重要な部分なので。根幹がしっかりしていないと、枝葉も伸びないし、台風などで倒れてしまいますからね。
先日もやっと独自の見つけられたクライアントがいましたが、1か月間、彼女のポジションはどこだろう、独自の売りは何なんだろうとずっと考え続けていました。
個別セッションで彼女が言った一言から「それだ!」になり、「なんで早く言ってくれないのよ」になったのですが、彼女の中では極々当たり前のことすぎて、わざわざ言うことでもなかったようです。
ここにポイントがあります。その人にとっての当たり前が、世間では当たり前ではないかもしれません。
あなたがいとも簡単にできることで、他の人に「何でそんなことできちゃうの?」と言われることが仕事になります。だって、他の人には頑張らないとできない、頑張ってもできないことなんですもの。
それがお金を払ってでもお願いしたくなることです。
独自のポジションの見つけ方
では、どうやって独自のポジションを見つけていけばいいのでしょうか。私が普段、継続コンサルティングコースでやっているやり方をお伝えするので、この順番にやってみてください。
ライバルチェック
ライバルをチェックしてください。最低でも5社はチェックしてください。
ライバルはどんな人を対象に、どんな商品を提供していますか?その人の良いところはどんなところでしょう。また、どんなところがウイークポイントでしか?
ウイークポイントとは、ホームページがないとか、メルマガをやっていないとか、価格が高すぎるなどあると思いますが、私が見ているのは、あなたなら勝てる部分を見つけるためです。
図を再度掲載しますが、業界内で「ここなら取れる」を見つけるため。ポジショニングです。
決して「ライバルがこんなことをしています~」「私の真似をしている人を見つけました~」みたいな話じゃないのです。
5人、10人とチェックをしていくうちに、「あ、私はここなら戦えるかも」というポジションが見つかることでしょう。
ペルソナ設定
次にペルソナを設定してください。「40代女性」みたいなザックリとしてものではなく、
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山田花子さん42歳。サラリーマンの夫(年収500万円)と、12歳の長女、9歳の長男がいて、昼間はパートに出ていて月収は10万円。生活費と貯金に7万円は回すので、10万円の中で自由に使えるお金は3万円ほど。
趣味はハンドメイドで、パートが休みの日は没頭してしまう。
目下の悩みは〇〇で、今まで自分でどうにかなると頑張ってきたけど、最近自分では解決できないのではないかと思い始めている。
その悩みを解決するために、ネットで検索をしたり、SNSで同じ悩みを抱えている人の投稿を見たりしている。
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みたいな感じで、詳しく設定をしていきます。(実際はもっともっと詳細です)
その〇〇というお悩みを解決できる専門家があなたで、ネットで検索をしたり、SNSで人の投稿を見ているときに、見つけてもらったり、見かけてもらわなければなりません。
日々の発信はそのためなのですよ。ペルソナの行動を予測すれば効率よい発信ができますよね。
USP
USPとは、ユニークセールスプロポジションの略。「独自の売りの提案」ですが、わかりにくいのかもしれません。「私から買うと、こういう利益を手にすることができますよ!という提案」とするとわかりますか?
その提案は、ペルソナのお悩みを解決するためのもので、他者と比べてユニークなものでなければ選ばれません。
勘違いしている人もいるのですが、いわゆるキャッチコピーとは別物です。
・過去に同じような事態になり、そこから脱出できた経験かもしれない。
・前職で培った専門知識かもしれない。
・専門家として活動をしてきた年数や実績の数かもしれない
・立地の利便性や特殊な営業時間かもしれない
・生まれ持った特殊な能力かもしれない
などなど、その人によって違います。掛け合わせのこともあります。
ここが見つからないと始まらないし、適当に決めてしまうと何の売りもないその他大勢と同じになります。そうなると価格競争になります。
価格競争になったら大手には敵いません。働けど働けど利益が薄い状態から抜け出せないのです。
オンリーワンのポジショニングはゴールから
ここまで書いてきた順番にやれば、あなたのオンリーワンでトップになれるポジションが見つかるはずです。
誰が見ても明らかなUSPを持っている人は稀なので、見つけるのは容易ではありません。簡単ではありませんが、今日ご紹介した順番でやれば見つけることができるでしょう。
1.ライバルチェック⇒どんなポジションが空いているのか
2.ペルソナ設定⇒どんなお悩みを抱えていてどんな行動を取るのか
3.USP⇒他社にはない強みでペルソナのお悩みを解決できる提案
頭から湯気を出して煙になるくらい考えて書き出してみてください。
この根幹となる大切な部分、早く決めたくて焦る方もいらっしゃるのですが、とても1日や2日でできることではないということは覚えておいてくださいね。人によっては数か月単位となります。
注意してもらいたい間違えた掛け合わせ
「〇〇の資格を取ったけど私には何も強みがない。そうだ!あの資格も取ろう」
ちょっと待った!
陥りがちな思考ですが、間違えた掛け合わせです。
資格×これまでの人生経験=◎
今持っている資格×新しい資格=×
その理由がわかりますか?
これまでの人生経験は、誰も真似することができないオンリーワンです。育った環境、卒業した学校、独身の頃に働いていた会社などなど。
民間資格に民間資格を掛け合わせたところで、ライバルも同じ資格を取ることができるので差別化にはならないのですよ。
独自のポジションは、今までの人生経験に眠っていることが多いです。新たな資格を取る前に、今までの人生経験を棚卸ししてみてください。
3年後になっていたい未来を想像する。それに必要な学びと経験を追加してくだけです。
ライバルが気にならなくなる独自のポジショニングを!
独自のポジショニングができれば、ライバルが何をしようと気にならなくなります。それまでライバルの一挙手一投足に焦ったり落ち込んだりしていたのが嘘のように振り回されなくなります。
もしあなたが今、ライバルが気になって仕方ないとしたら、独自のポジショニングができていないのかもしれません。
1.ライバルチェック⇒どんなポジションが空いているのか
2.ペルソナ設定⇒どんなお悩みを抱えていてどんな行動を取るのか
3.USP⇒他社にはない強みでペルソナのお悩みを解決できる提案
ぜひ頭から湯気を出して見つけてくださいね!
自分1人では難しいという方はオンラインセッションでご相談ください。
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