公開日 2018年10月22日 最終更新日 2018年10月22日
起業して1年後には半数になり、10年継続できるのは数%と言われています。起業して事業を拡大していける人、数年で消えてしまう人、何が違うのでしょうか。 私が以前インストラクターをしていた企業研修。ボードゲームのようなゲーム形式で経営を学ぶ大人気の研修でした。このゲームでは”こうしなければ勝てない”という法則があるのですが、それはリアルな経営と同じなんですね。必勝の法則ってあるのです。
経営者になって考えてみよう
あなたが小さなパン屋さんを経営しているとしましょう。 1日に焼ける食パンの数には限りがあります。仮に1日に1斤300円のパンを100本焼けるとします。月に25日お店を開けると?300円×100本×25日=75万円の売り上げです。 美味しい食パンだと人気が出てきました。 いつも午前中には売り切れてしまい、買えなかったお客様は残念な顔で帰ります。けど、あなた1人で仕込みができるのは100本が限界。どうしますか? もし、新しい機械を買って、人を雇って焼けば、500本焼けるとしましょう。新しい機械を買いますか?それとも1人で頑張って1日100本を焼き売り続けるでしょうか? 考え方も色々です。午前中で売り切れるパンとして、行列ができるお店でいるのも1つでしょう。新しい機械を買って、人を雇うのも1つ。ここで思い出してもらいたいのは、どんな商品でも衰退期は訪れるということ。
衰退期を乗り切るには
今の人気は永遠ではありません。次の展開の準備をしておかなくてはならないのですね。毎日1人でパンを焼き続けていたら、次の展開を考える余裕があるでしょうか。
コストを下げる
100本分の材料を仕入れるのと、500本分の材料を仕入れるのでは、1本分のコストは変わります。
大量に仕入れた方が、原価は安くなります。作業も100本を500本に増やして、単純に5倍にはなりませんよね。
時間を増やす
事業を拡大すると雇用が生まれます。作る人を雇う、販売する人を雇う。税理士さんにお願いするなど。雇用が生まれます。 機械を入れる、外注する、人を雇う。時間をお金で買うという感覚わかりますか?売り上げは増え、時間に余裕が出てくるので、次の展開も考えられるし、投資する資金もできるのですよ。
事業を拡大できる人、小さなまま終わる人の違い
どんな商品でも衰退期は訪れます。事業を継続したければ、1年後、3年後、どうなっていたいのかを考えて、それに向けて行動をし続けなければなりません。 小さなまま終わってしまう人は、1人で1日100本頑張って焼いているうちに、段々お客様が来なくなる。いつの間にか衰退期に入っている。それでは小さなまま終わってしまいます。 事業を大きく展開できる人は、コツコツと貯めたお金で、ここぞというタイミングで投資ができる。時間をお金で買って、考える時間を作れる人なのではないでしょうか。 あなたは今、どのステージにいますか?