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起業するのにビジネスネームは不利?ビジネスネームや平仮名の名前でもいいのかについて答えます

公開日 2022年8月26日 最終更新日 2022年8月26日

 

起業する際、本名を出したくないからとビジネスネームを使いたがる人もいます。

「本名に比べてビジネスネームは不利でしょうか?」と聞かれることもあります。

 

また、読み間違えられるからと本名を平仮名表記にする人もいます。

 

起業をするなら本名が基本なのですよ。

ビジネスネームが不利とか以前にビジネスネームでは通用しないことがあります。

また平仮名表記にするなら気を付けなくてはならないこともあります。

 

 

特定商取引法に基づく表記はビジネスネームはNG

事業者としてインターネット上で販売するのは通信販売になります。物だけではなくサービスも。

通信販売法に則り、特定商取引法に基づく表記を記載しているとは思います。

 

特定商取引法に基づく表記は戸籍上の氏名を記載しなければならないという決まりがあります。

仮に私が「華咲夢子」というビジネスネームでブログを書いたりSNSで発信をしていたとしても、販売サイトやホームページの特定商取引法に基づく表記は「増田恵美」と書かなくてはならないのです。

 

どうしてもビジネスネームのまま通したければ法人化して運営責任者の所に本名を入れる手もあります。

会社の体をなしていれば、見た人が「運営責任者は別な人なんだな」と思ってくれるでしょう。

 

それもダメなら直接お客様を取るのではなく、仲介してもらいましょう。

ココナラやランサーズのようなサイト、占い師が登録するサイトなどありますよね。

仲介料を取られる代わりに本名を出さずに活動をすることができます。

 

 

 

ビジネスネームは銀行口座の名前と不一致が起きる

事業をしていると、商品やサービスの代金を銀行口座に振り込んでいただくこともあるでしょう。


「花咲夢子」のセミナーに申し込んだのに、銀行口座の名前は「増田恵美」

お客様の立場になって考えてくださいね。

躊躇せずに振込ボタンを押せますか?

 

数十年前は偽名でも銀行口座を作ることができました。

ペットの名前で作ることもできたそうです。

 

今はそんなことできないですよね。

必ず本人確認の書類を求められます。

 

「私は花咲夢子として活動をしているので花咲夢子名義の口座が必要なんです」と訴えても無理でしょう。

 

この銀行口座の問題も法人化すれば解決できます。

口座名義は会社名になりますので。

 

それから、ビジネスネームを使って本名を隠していてもカード決済でバレることもあります。

Stripe決済をすると、こちらからカードの名義人が見えるのですが、活動名と違う名前の方もちらほら。

クレジットカードは偽名では作れないので「ああ、あの人は本名じゃなかったのね」とわかります。

 

 

平仮名にすると指名検索された際にヒットしない


平仮名表記は絶対にダメではありませんが、指名検索された際にヒットしない可能性があります。

 

私の名前は増田恵美と書いてますだめぐみと読みますが、「えみさん」と言われることが多いです。

「めぐみと読むのです」

毎回言い直すのを申し訳なく思い「増田めぐみ」と書いていたころもありました。

 

読み間違えられる部分だけではなく、名前全部を平仮名にして「ますだめぐみ」のように書いている人もいますよね。

 

平仮名表記にしている人は、名刺や全てのSNSも平仮名で統一をしていますか?

あなたの評判を聞いた人が指名検索してくれた際、名刺に書いてある漢字で検索するとします。

残念ながら平仮名表記にしているブログやSNSはヒットしません。

 

余談ですが、珍しい苗字だからと括弧をつけて読み方を入れる人もいますが、やはり検索でヒットしなくなります。

私の苗字は99%の人が読めるとは思いますが、例として使うと

『増田(ますだ)恵美』のように表記することです。



これをやってしまうと『増田恵美』の検索結果に出ないのですよ。

検索エンジンは文字の並びが一致する結果を表示するので。

・・・・・余談はここまで・・・・・

 

 

最高で最強のSEOは名前で指名検索されることです。

媒体によって表記が違うのは非常にもったいないのです。

 

平仮名表記は絶対NGではありませんが、全て統一するようにしてください。

全て平仮名で統一したとしても、特定商取引法に基づく表記は戸籍上の氏名を記載してくださいね。

 

 

事業者になるなら覚悟を持って

インターネット上に本名を出したら何か起きるのではないかと怖がる気持ちはわかります。

とはいえ、お客様からお金を頂戴するなら事業者です。

 

事業者と消費者だと消費者の方が弱いです。

お金だけ受け取ってとんずらするような事業者もいますからね。


実際に被害者が出ているからできた決まりです。

 

特にリアル店舗がなくインターネット通販で購入する場合、どの人が怪しくてどの人が怪しくないか見極めるのは困難です。

消費者を保護するためにある法律なので守らなければなりません。

 

「あ、これはビジネスネームなの。本名は〇〇〇子よ」と言う人ならまだいいのですが、どうしても本名を隠したがる人は何か人に言えない暗い過去があるのかなと疑ってしまいます。

知り合いにバレたくない、近所の人にバレたくないと言う人もいますが、バレたら恥ずかしいことをしているのでしょうか。

 

そんなことないですよね?

自分の仕事に誇りを持ってください。

あなたが知り合いや近所の人の名前で検索をしないように、あなたの知り合いや近所の人もあなたの名前で検索をしないでしょう。

 

知り合いや近所の目を気にするより、お客様の目を気にしましょう。

怪しい人が多い世界でいかに怪しさを払拭するか。

キチンと事業をしているところを見せるだけでもアドバンテージありますよ。

 

それに、自分の素性は明かしたくないけどお客様の個人情報は入手します…は勝手すぎますよね。

起業をするなら「事業者になるんだ」と覚悟を持って起業をしてくださいね。

 

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増田恵美

WEBマーケティングセミナー、SNSマーケティングセミナー講師。 WEBマーケティングコンサルタントとして活動中。WEBを活用したデジタルマーケティング、検索に強いサイト作り、売り込まなくても喜んで買ってもらえる仕組み作りを得意としている。女性心理のツボを突く集客で好評をいただいております。

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