公開日 2019年11月11日 最終更新日 2022年12月9日
このブログ、セミナーなどでも、SNSはセールスの場ではないということをお伝えしています。
みんな早く売りたいのでSNSが売り込み臭くなるのですよね。
売り込み臭く感じると、人は買わされたくないので距離を置くようになります。
なのでSNSで買ってもらおうとしないこと。
では、SNSは何のために使うのでしょう。
SNSはセールスの場ではなく、知ってもらう場所
SNSは宣伝ではありますが、買ってもらう場ではありません。
ツイッターの、SHARPシャープ株式会社。62.4万人のフォロワーがいる人気アカウントです。(2019年11月現在)11月7日のこのツイート。
大切なことを思い出させてもらいました。
はじめていらしたみなさま。はじめまして。家電メーカーSHARPの公式アカウントです。公式といいながら、ここでは私という平社員が「爆売れしたらいいな〜」とぼんやり願いながら「ただ毎日そこにいる」というふるまいを続けています。詳しくは画像で。 pic.twitter.com/qEjDeFq6uj
— SHARP シャープ株式会社 (@SHARP_JP) November 7, 2019
画像を文字起こししてみます。
シャープの製品が売れたらいいなと思いつつ、私はここで、宣伝する気がありません。なぜなら家電は必要に迫られて買うものです。推しへお布施したり、課金するものでもない。シャープをフォローしたからといって、シャープ製品を買う必要はありません。ましてや買えという広告を見る義理もない。ただでさえ買えという広告にあふれる世の中です。わざわざここで私が、広告を増やすこともないだろうと思うのです。
だからツイッターでのシャープは、みなさんの友人や知人、あるいはサザエさんの三河屋のように、なんとなくあなたの毎日にいる存在を目指したい。近所の野良猫を見かけると「あ、いるな」と思うように、私をツイッターで見かけたら「あ、いるな」と思っていただけるとうれしいです。
ただしみなさんがいつかどこかで、家電を買う必要に迫られた場合は、シャープも候補に入れてください。あっちとこっちで迷ったら、シャープを選んでもらえると幸いです。もちろんお買い物のご相談はいつでもどうぞ。それではどうぞ、よろしくおつきあいくださいませ。
そうなんですよ。
必要に迫られて買うものを、買えと見せられるから嫌になる。
「買わされる」と感じて心を閉ざしてしまうんですね。
SNSの目的はセールスではない、知ってもらう、私に必要だと気付いてもらう場所だと考えています。
仲良しの店員さんになるSNS
また、こんなツイートもありました。
とにかくフォローしたってなんも当たらないし、なんも得しません。ただツイッターユーザーを増やすことには貢献しているので、ツイッター社の人は少しくらいは感謝してほしい。
— SHARP シャープ株式会社 (@SHARP_JP) November 8, 2019
フォローしたってなんも当たらないし、なんも得しない。フォロー&RTや何かをプレゼントして、フォロワーを増やす方法もありますが、それはやっていない。
なのにこれだけの人気アカウントなのはなぜなのか。
ツイートの中身ですよね。
フォロワーはシャープのアカウントのファン。ツイートを楽しみに待っています。
そして、必要に迫られたとき、使っていた家電が壊れたとき、新しい家電を買うとき、好感を持っていたシャープ製品を選ぶのでしょう。
以前、企業の人気アカウントの対談記事を読みました。
その中で、演説にならないように、仲良しの店員になるということが書いてありました。
駅前で演説をしていても立ち止まって耳を傾ける人は少なく、通り過ぎてしまう人がほとんど。
それよりも、「こんにちは」「良いお天気ですね」顔見知りの店員さんと世間話をするイメージ?
シャープのアカウントがサザエさんに出てくる三河屋さんと表現しているのとも一致しますよね。SNSですから交流ありき。
SNSの発信の軸はプロフィールで整える
そうは言ってもSNSをビジネスユースするのですから、ブログの更新情報を流す、何を食べた、どこに行ったのだけ投稿していたらフォロワーは増えません。
昨日、ツイッターにこんな動画を流しました。
先程のツイートの補足になります。出血大サービスの動画です。#WEB集客 #SNS活用 pic.twitter.com/vfju12XBUY
— 増田恵美 (@megumi_m0529) November 8, 2019
SNSのプロフィールは自己紹介で終わらずに、フォローするメリットを書いておく。
実は、これが良い意味での足枷になり、発信の軸ができるかもしれません。プロフィールと発信内容が一致しないのは、見ている人に申し訳ないですからね。
まとめ
SNSはセールスの場ではありません。
WEBマーケティングファネルで言ったら、漏斗の入り口を増やすこと。
人は必要に迫られて買うので、演説にならないようにもっと身近な存在でいること。
企業でも個人でも、人気のアカウントを見てみて参考にしてください。
ただ数を増やすのではなく、あなたやあなたのサービスに興味がある人を集めていってくださいね。
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