公開日 2021年3月6日 最終更新日 2021年7月1日
「資格がお客様を連れてきてくれる訳じゃない。オリジナルにしないと」私がいつも言うので「オリジナルを作るってどうやって作るのですか?」と聞かれましたので、今日は私なりのオリジナルの作り方について。
まず、オリジナルって何なのでしょう。独創的、独自の、のような意味です。認定資格を取るときに習ったことをそのままやるのはオリジナルではなく鵜飼の鵜になりますので、独自の物を創り出すこと。
私が言うオリジナルは、オリジナルの商品だったり、独自のポジションのことも含みます。
オリジナルにするためのワーク
私の継続コンサルティングコースでは、その人のこれまでの人生をお聞きしたり、周囲の人からの印象を聞いてもらったり、ライバルチェックやUSPを洗い出すワークがあります。
それもオリジナル商品を作る、ライバルに負けない独自のポジションを取るためです。
意味があってやってもらっていることなのですが、「やれと言われたから適当に埋めて提出」な人もいます。
USPを書き出してもらったけど、「これもこれも、全部他の競合店でもできるよね」みたいな羅列では、なかなかオリジナルにはなりません。
なので真剣に取り組んでもらいたいところなのです。
オリジナルの作り方
では、具体的にどうやってオリジナルを作っているのか。いくつかの方法があります。過去のクライアントを例に出してご説明しますね。
経歴がオリジナル
その人の人生はオンリーワンのオリジナル。その中から何かないか探します。
例えば、年間数百通の手紙を書いてきた元衆議院議員秘書が教えるお手紙レッスン。
衆議院議員秘書をやったことがある人は少数ですし、その中でも自筆で手紙を書くことを任されていた人はそんなにいないですよね。美文字はもちろんのこと過去の経歴でオンリーワンのポジショニングができています。
次に、美大卒、元デザイナーで、アート書道を教えてる先生もそう。
彼女は周りに美大卒ばかりだったので、美大卒は普通だと思っていたそうですが、いやいや普通じゃないから(笑)美大卒、企業でデザイナーとして仕事をしていた経験があり、書道を教えている人はなかなかいないでしょう。
美術大学、デザインを仕事にしていた人が、アート書道を教えてくれるのですよ。これも経歴から作れる独自の売りです。
当たり前を言語化する
次に当たり前を言語化するケース。
セブンイレブンは、朝7時から夜11時まで開けていることを売りにしました。ドミノピザは30分でお届けね。たぶん30分程度で届けられるデータがあったのでしょう。
結果にコミットのライザップ。結果にコミットするのは当たり前なんだけど、結果にコミットできなければ返金保証。それを謳ったことに意味があるのです。
セブンイレブン以外にも朝早くから夜遅くまで開いていたお店はあるかもしれない。他にも30分で届けてくれるピザ屋さんはあったかもしれない。結果にコミットも実は当たり前じゃないですか。
他の人が言っていない当たり前をあえて言う。
なかったことにする薬膳もそうですよ。「薬膳では当たり前の考え方です」と言われたのですが、私は知らなかったし、検索してもヒットしなかったので、あえて言語化し、なかったことにする薬膳といえばで思い出してもらえるようにしたのです。
得意を使ってオリジナル
自分の得意を活かして独自のポジションを取るやり方です。
整理収納アドバイザーの間取りから片付く仕組みを考える。間取り図が読めるという過去の経歴と得意から、片付く仕組みを考えるのが得意なのです。
他の人にはない得意なことがあったのに、何を血迷ったのか、ママだの家族だの言い出したので、思いっきり止めました。そこは他の人でもできるので。
現在彼女は、『あなたの代わりに考えてまとめます』というサービスを作り好評ですが、とっちらかっていることを代わりに考えてまとめるという行為は、彼女の得意を別な形で活かしたことなのです。
これはなかなか他の人には真似できません。
技術を組み合わせてオリジナル
習った技術を複数組み合わせてオリジナルにすること。これは施術系のサロンのクライアントがやっていることです。
例えば、整体やマッサージ系のいくつかの資格を取り、実践していくうちに、それまで習った技術を組み合わせてオリジナルになるケース。
〇〇(自分の名前)式ができていると思います。敢えて〇〇式とは言わないけど、より効果が出るオリジナルメソッド。
これはカラーやファッションなども同じですよね。パーソナルカラー診断、色彩心理などを使って、自分のオリジナル商品を創り出すことです。
資格に頼らずオリジナルを創り出そう
こうして書き出してみたら、4つの方法がありました。
資格に頼らず、数多くいるライバルの中で、立派にポジショニングができていると思いませんか?
ポジショニングは「自分はこんな凄いことできるんだぜ」ではダメで、お客様にとってメリットがあることでなければ売れません。
習ったことをおろすだけなら猿でもできます。
協会で習ったことをそのまま教える、資格に頼って仕事をするのは鵜飼の鵜であって、フランチャイズのようなもの。自分の事業ではありません。自分のオリジナルを見つけて、他の人には真似できないポジションを取っていきましょう!
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